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PDFをまとめて保存したい。AIでChrome拡張機能「ファイル一括保存くん」を作った

年に数回だけある、少し面倒な作業

仕事をしていると、複数のPDFファイルが掲載されたWebサイトから、必要なファイルをまとめてダウンロードすることがあります。

毎日の作業ではありません。年に数回ほどですが、多いときには15個、20個ほどのPDFを一つずつ保存しなければならず、地味に手間がかかっていました。

これまでは別のChrome拡張機能を使っていましたが、Antigravityでいろいろな開発を進める中で、「せっかくだから、これも一度自分で作ってみよう」と思ったのが今回のきっかけです。

「PDFを一括で保存したい」と伝えてみた

Antigravityには、「特定のサイトに掲載されているPDFを、一括でダウンロードするChrome拡張機能を作りたい」と伝えました。

すると、今回も驚くほどあっさりと、実際に動く拡張機能を作ってくれました。

サイト内で見つかったファイルを一覧で確認し、必要なものを選んでまとめてダウンロードできます。最初に作った段階でも、基本的な動作には問題がありませんでした。

PDF・Word・Excelを選んでまとめてダウンロードできる「ファイル一括保存くん」の画面

見つかったファイルを一覧で確認し、種類やファイルごとに選択してダウンロードできます。

ただ、実際に使ってみると、「もう少しこうしたい」という部分が見えてきました。

保存先のフォルダーを選べるようにした

最初は、ファイルがWindowsの標準のダウンロードフォルダーへ入る仕組みでした。そのままでも使えますが、ダウンロードした後に別の場所へ移動するのが面倒なときもあります。

そこで、保存先のフォルダーを自分で選べる機能を追加しました。

普段どおりダウンロードフォルダーへ保存することも、作業に合わせて新しいフォルダーを指定することもできます。実際の使い方に合わせて、保存先を選べるようになりました。

一つずつ許可する手間もなくした

もう一つ気になったのが、連続ダウンロードの確認です。

最初は、10個のファイルを保存しようとすると、ファイルごとに確認が表示され、何度も許可しなければならない動きになっていました。

一括で保存したいのに、一つずつ「OK、OK、OK……」と押し続けるのでは、あまり便利になった感じがしません。

そこで、ファイルごとに確認ボタンを押さなくても、選んだファイルのダウンロードが続けて進むように改良してもらいました。この変更も、やりたいことを言葉で伝えるだけで、すんなりと形になりました。

PDFだけでなく、WordとExcelにも対応

使う場面を考えているうちに、PDF以外のファイルもまとめて保存したくなりました。

Webサイトによっては、WordやExcelのファイルが一緒に掲載されていることがあります。そこで、PDFに加えてWordとExcelにも対応させました。

ただし、いつもすべての種類が必要とは限りません。そのため、PDF、Word、Excelの中から、ダウンロードしたいファイルの種類を選べるようにしました。

一覧を見ながら必要なファイルだけにチェックを入れられるので、「今回はPDFだけ」「今回はWordも一緒に」と、そのときの目的に合わせて使えます。

名前は「ファイル一括保存くん」

最初は、PDFをまとめて保存するための拡張機能として作り始めました。けれど、WordとExcelにも対応したことで、PDFだけのツールではなくなりました。

そこで付けた名前が「ファイル一括保存くん」です。

自分で作ったツールなので、機能だけでなく名前も自由に決められます。周りの人やコミュニティの中で話を聞いてみると、自作した拡張機能に「くん」や「さん」を付けている人が意外と多いことも分かりました。

便利な道具に少し親しみのある名前を付けるのは、自分だけではなかったようです。そんな小さな発見も面白く感じました。

年に数回の作業でも、作っておく価値がある

この拡張機能を使うのは、毎日ではありません。それでも、15個、20個のファイルを一つずつ保存する作業が、必要なときにまとめて終わるのはとても便利です。

頻繁に行う作業でなくても、「ここが少し面倒だな」と感じることは、自分用のツールを作るきっかけになります。

しかも今回は、最初に動くものを作った後で、保存先の選択、連続ダウンロード、WordとExcelへの対応と、実際に使いながら少しずつ改良できました。

自分が必要としている機能を、自分の使い方に合わせて作れる。どんな動きをするのか分かったうえで使える安心感も、自作ツールのよいところだと思います。

AIと相談しながら複数のファイルを一つのフォルダーへまとめる仕組みを作っているイラスト

小さな不便でも、AIに相談しながら自分の使い方に合う道具へ育てていけます。

AIを使えば、大がかりなサービスだけでなく、日々の小さな手間を減らす道具も作れます。アイデア次第で、自分の仕事を少しずつ楽にしていけることを実感したChrome拡張機能づくりでした。